人事の目に留まる履歴書・職務経歴書
さあ、これから履歴書・職務経歴書の作成を進めていこう。どうせ作成するなら、人事や面接官の目に留まり、選考が通過しやすい履歴書・職務経歴書に仕上げていきたいところだ。
では、人事や面接官はどういう履歴書・職務経歴書を見たいんだろうね。人事の目線、または面接官を意識をしたことはあるかな?
人事や面接官は他の業務と並行して採用活動に携わっているからね。忙しい合間に選考をしてくれているから、まずは読みやすさ意識して、相手に気持ちよく読んで貰い、理解をして貰えるような配慮をしていこう。そして、そのうえで自身のアピールをしていこう。
先に、履歴書・職務経歴書作成における「3つの心得」を伝えておくよ。
- 自分で納得するものを作る
- 読み手を意識して作る
- 自分の知らない自分を探してみる
まずは、自分自身で納得したものを作り上げること。そして、読み手を意識して書くこと。すらすらっと書けたとしても、もう一段自分を掘り下げてアピールポイントを探して書くこと。
例えば、読みやすさの点で言えば、フォントや改行は適切にされているか?文章量は多すぎないか?重複した内容が至る所に書かれていないか?などなど振り返ってみて欲しい。より良く見せようと思って、持っている実力以上のことを書く必要はない。自分の職務経験をしっかりと棚卸しして、定量面・定性面でアピールをしていこう。
履歴書・職務経歴書は自分の分身
これはしっかり心に刻んで欲しいんだけど、履歴書・職務経歴書は自分の分身みたいなものだからね。自分の分身が誤字脱字だらけだったり、フォントがバラバラだったりした場合、なかなか良い印象を持たれないよね。
それに、今回の転職活動が最後じゃないかもしれない。職務経歴書はこの先の人生で使い続けていく可能性もあるからね。決して手を抜かずに職務内容や実績など、日々の仕事を振り返って愛着を込めて書いていこう。
転職騎士がなかなかの大作を用意したようだね。ただ、職務経歴書10枚超を読むのってどれくらい時間がかかるんだろう。職務経験が豊富でアピールできることが多数あるような人もいるだろうけれど、読み手は結構大変だよね。良書とわかっていても、ビジネス本を読み切るのは大変なように、内容をうまくまとめることも大事だ。
逆に、職務経歴書に書ける内容がなくて、中身が薄くなっちゃうって人もいるだろう。でも、心配しないで欲しい。職場で毎日寝ているならいざ知らず、丁寧に棚卸していけば魅力ある職務経歴書が作れるはずだ。
職務経歴書次第で年収100万円変わることも!?
これまで転職ギルドマスターは何千枚という履歴書・職務経歴書を見てきたんだけど、本当にその質・中身に関しては開きが大きいんだ。すごく良くできている職務経歴書もあれば、実際に面談してみたら、もっといくらでも書けることあるじゃん!って勿体ない職務経歴書の人も多数いる。
脅かすわけではないけど、職務経歴書の出来次第で年収への影響が100万円近く変わってくる人もいるんじゃないかな。若手の人でも年収数十万円、中堅クラスになると50~100万円くらいのインパクトはあるかもしれないね。
年収に開きが出る理由は、職務経歴書が良くできていたら書類選考通過率が高くなるというだけじゃないぞ。それに加え、よくできている職務経歴書は自分の経験やスキル、能力をきちんと自覚しているので、その後のアピールが変わってくるという点もある。自覚していない能力はアピールしようがないからね。
履歴書・職務経歴書の出来具合は、企業・求人選び、書類選考通過率、面接対策、選考全体のパフォ-マンスにめちゃくちゃ関わってくる。それゆえ、絶対に手を抜かずに作成をして欲しいんだ。職務経歴書を作る過程で自分のことがしっかり見えてくるからね。自分のことがしっかり分かれば、面接でどういう質問がされるかも予測がついてくるから、面接対策にも活かせてくるぞ。
とはいえ、職務経歴書の作成はとても難しいよね。最初の取り掛かりから含めると、5-10時間くらいは作成に時間がかかるんじゃないのかな。もっとかかっている人もいるかもしれない。
最近は様々な職務経歴書の自動作成ツールが提供している会社さんがあるので、システム上で求められる情報をポンポンと入れて行けば1-2時間で作ることも可能だぞ。Chat GPTを使ったAIレジュメ作成サービスもあるしね。
でも、ささっと作ったレジュメは作りこみが甘いケースも多いので注意して欲しい。これまで経験したことの羅列にしかなっていないことが多いんだ。別ページで詳細は伝えていくけど、下記のような内容は少なくとも書いていってほしいと思うぞ。
- どのような仕事をしてきたのか?
- その仕事の課題はなんだったのか?
- 成果はどうだったのか?
職務経歴書の作成に時間をかけるのはとても重要。自分の人生がかかっているし、その先のキャリアが見えてくるから、妥協せずに納得する形得で作ってくれたらと思うぞ。
転職エージェントのレジュメ作成サービス
人材紹介会社/転職エージェントを利用すると、履歴書・職務経歴書の作成を手伝ってくれることもあるぞ。職務経歴書の作成を手伝ってもらえるのは、求人サイトにはない大きな魅力の一つ。エージェントという、「人」を介するからこそできるサービスと言えるかな。
そして、丁寧に作ってくれるエージェントさんと出会った時は、それはとてもラッキーなことだと思ってほしい。そもそもレジュメ作成サービスは、すべてのエージェントが行っているわけではなく、任意で転職エージェントが手伝ってくれるケースが多い。担当がレジュメ作成や添削を手伝ってくれる場合は、当たりのエージェントだと思うと良いかもしれない。
一方で、履歴書・職務経歴書の作成は手伝ってくれるけれども、表面上の業務内容をさっとヒアリングして、短時間で作ってもらった場合は注意が必要かな。自分の持ち味や強みが具現化できていないかもしれないからね。
転職ギルドマスターの経験則だと、本気で職務経歴書を作ろうと伴走したら2時間強はかかるからね。ヒアリングに30~60分、その後の修正で30~60分強、本人とすり合わせ/最終推敲で30分強みたいなイメージだ。
レジュメ作成が上手なエージェントの見分け方
エージェントさんの価値は必ずしも履歴書・職務経歴書の作成だけじゃないだんけど、丁寧に作成を手伝ってくれるところは大事にしてあげると良いと思うぞ。職務経験を並べるだけなら職務経歴書の作成ツールで十分だからね。
プロだと思うエージェントさん
- 具体から抽象への整理など、言語化が上手
- 強み弱みなども言語化してくれる
- 職務経歴書の完成からキャリアが見える
経験が浅いかもしれないエージェントさん
- 具体ばかり聞かれ、抽象への言語化が弱い
- 職務経歴書のテンプレートだけ渡される
- 職務経歴書が完成からキャリアが見えない
とはいえ、転職エージェントさんに履歴書・職務経歴書の作成手伝いをお願いすることもできるけど、まずは一度自分でチャレンジしてみよう(笑)。
転職ギルドでは、転職成功者の事例から作った職務経歴書のテンプレート/サンプルも用意しているから、きっとなんとかなると思うぞ!具体的な書き方、作り方を見て、途中まででも良いから自分で作ってみてほしい。
作成過程で、今より自身の理解が進みレベルアップし、自分に自信がついているはずだ。きっと未来も明るくなってくるぞ。