履歴書・職務経歴書

【職務経歴書】 7つの作成ステップ

7つの職務経歴書作成ステップ

履歴書・職務経歴書の作成ステップ


次は、具体的な「履歴書・職務経歴書の作成ステップ」を見ていこう。一気に全部書こうと思うと大変だけど、順を追って要素を抑えていけばきちんと完成まで辿り着けるはずだ。

Step1:職務要約の作成(自己紹介)
Step2:活かせる経験・知識・技術の洗い出し
Step3:職務経験の洗い出し
Step4:実績・成果の洗い出し
Step5:実績・成果の再現性の確認
Step6:自己PRの作成
Step7:フォーマットへ挿入

職務要約(自己紹介)の作成


職務要約とは分かりやすく言うと、自己紹介と思ってくれればいいぞ。職務要約はできるだけ簡潔に、かつ、自分の職務や経歴全体をうまく説明できるように書いていくといいぞ。ポイントは長くなり過ぎないことだ。


想像してほしいんだけど、新しい社員が入ってきた時に、その人が2,3分自己紹介をしていたら、「長い!空気読めない!!」とか思った経験はないだろうか。


人が1分で話す文字は「300文字」と言われているらしい。3分話すと900文字なので原稿用紙2枚分に当たるわけだ。彼女や彼氏であったとしても話が3分続くと遮りたくなるよね(笑)。うまく適度に書き起こしていこう。


活かせる経験・知識・技術の洗い出し

ここの項目は、自分の活かせる経験・知識・技術を俯瞰して「箇条書き」していって欲しい。コツは、「自分の経験が最大公約数になるイメージ」になるように書き出すことだ。

■活かせる経験・知識・技術
・マネジメント経験(最大6名)
・チームの売り上げ/KPI管理
・Saasシステムに関する業務知識
・代理店マネジメントの経験
・ウェビナーでの登壇経験
・建設業界における業務知識

上記の例だとどんなイメージを持つことができるだろうか。建設業界のSaasシステムの営業で、チームマネジメント経験があり、直販以外にも代理店営業もできる人のイメージが浮かぶだろう。今回は営業さんの例を出してみたが、先述の通り、自分の経験を最大公約数で書き出すイメージで書いてくれるといい感じになるぞ。

職務内容の棚卸/洗い出し

難しい言葉を使っているけど、要は「今までどういう仕事をしてきたのか」を書き出して行こう。初めて見てくれる人事や面接官に、職務内容を的確に伝えよう。誰に、どれくらいの何を、どういう風に売って/作っているのか。どういうサービスなのか、どんなツールやスキルを使っているのか、過不足なく盛り込みたいところだ。

例えば、営業職の人であればどの期間で、どの部署に所属していたか、どういう商品(製品・単価)を取り扱い、誰に、どうやって売ってきたのか。単価ひとつとっても、10万円の商品を売ってきたのか、何千万円もする設備やシステムを販売してきたのかによってアピールできる経験はまるで違ってくる。丁寧に書き出していこう。

また、別の例えでエンジニアの場合を見ていこう。エンジニアであれば、どの期間に、どういうクライアントで、どういうシステムの種類(基幹/業務/CRM)を、どういう役割で開発していたのか、開発環境などを書き出してみよう。

エンジニアの場合は、システム開発の規模ひとつとっても、それを伝えられるかどうかで相手の受け取り方はまるで異なる。大規模なシステム開発と小規模なそれでは、同じシステム開発でも開発手法から環境から何から何まで異なるからね。

それ以外にも、どの機能を作ってきたのか、設計までやってきたのか実装をやってきたのか、設計をやってきたのであれば設計書は書けるのかどうか、などなど、丁寧に職務内容を書き出していこう。

実績・成果の洗い出し

実績・成果の記載はとても大事なところなので手を抜かずに書いていこう。転職ギルドマスターはこれまで何千枚と職務経歴書と向き合ってきたけれど、実績や成果を書かれていない職務経歴書を何枚となく見てきたぞ。それだと、結論のない本と同じでとても読みごたえがないんだ。どんな職種であったとしても実績や成果は記載して欲しい

バックオフィスやサポート職種の方で、なかなか定量で実績や成果を書きづらいという人もいるだろう。しかしながら、自分の職務をきちんと振り返れば、何等か実績や成果はあるはずだ。企業の人事や面接官は、あなたが何をこれまでしてきて、どんな実績出してきたのかを聞こうとしているので、しっかりと向き合って洗いだそう。

実績・成果の再現性の確認

「成果の再現性」って言葉は聞いたことあるかな?実は、選考においてここのポイントはとても良く見られているから注意して欲しい。特に人気企業や選考難易度の高い会社の場合は、必ずと言っていいほど見てくるから覚えておいて欲しい。

転職すると、前職と環境がガラリと変わるよね。どれだけすごい実績を持った人でも、環境が変わった途端に成果が出せなくなったケースはよくあること。面接官は、転職して会社が変わっても同じように成果を出してくれるのか?という点を見ているわけだ。職場が変わると人間関係も変わるし、業界が変わることもあるし、仕事の進め方もまるで異なるからね。

では、成果の再現性はどうやってアピールし、証明できるのか。ひとつのアプローチとして、「成果を出せた要因を正しく説明できるようにする」という方法があると思う。

・結果だけではなく、なぜそうなったのか、因果関係を整理
・成果や失敗から学んだことを整理する

出した実績や成果が偶然ではないということを、いつでも証明できるように用意しておきたいところだ。

自己PRの作成

転職ギルドでは、自己PRは2つ~3つくらいに抑えて、コンパクトにまとめることをおすすめするぞ。あまり長い自己PRだと冗長的になって、面接官に良い印象を持たれないからね。内容は業務につなげて書くといいだろう。

難しい案件を取りまとめた話でも良いだろうし、MVPなどを取った話や、自身の能力のことでも良いだろう。

ちなみに、統計的なデータではなくここだけの話なのだが、面接慣れした面接官に聞くとだいたい自己PRはあまり重要視していないと言われるぞ。それよりも、どういう経験をしてどういう成果をしてきたのか、そして、再現性はあるのか?を見ているようだ。

本当に見て貰いたい内容は、職務内容や実績欄に盛り込むことをおすすめしたい。

フォーマットへ挿入

最後に、フォーマット記載していこう。フォーマットは転職ギルドでも別ページで職種別にしっかりと用意していくぞ。ここまで書きあげたものをしっかりと入れて行こう。やはり、一定のフォーマットに入っている方がすっきりして見やすいからね。

もちろん、職務経歴書の形を自分なりに工夫して、独自フォーマットで作ってもOKだ。ただ、転職ギルドでは世間一般的に多く流通した職務経歴書のフォーマットに合わせることをおすすめしたい。人事や面接官が見慣れている形の方が、すんなり読んで貰えるからね。あまり個性は出さず、いかにスムーズに読んで貰えるかに重点を置いた方が良いだろう。

エンジニアの方でたまに技術経歴書を職務経歴書代わりにしている人を見かけるぞ。結論、技術経歴書の利用は避けた方が良いだろう。SESへの転職であればまだ良いが、技術経歴書だと技術者派遣の人(作業者)というレッテルを貼られてしまう可能性があるからね。

デザイナーの方で、フォーマットを使わずに自分でデザインした職務経歴書を作っているケースも見るぞ。デザイナーの場合は、自分のこだわりがある場合は自分で作成したフォーマットを優先しちゃって問題ないだろう。ある種アピールにも繋がると思うしね。


人事の目に留まる職務経歴書の作成の内容は以上になるぞ。

職務経歴書の作成は何を書けばいいか最初は分からないし、時間はかかるし、とにかく手間がかかる。でも、自分の分身みたいなものだし、今回の転職活動だけじゃなくその先でも利用する可能性があるから、大変だけど時間をかけて作っていこう。

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