企業・業界・仕事研究

【面接対策ノウハウ】企業・業界・仕事研究の3つのメリット

企業・業界・仕事研究

唐突なんだけど、面接が苦手って人って多いよね。何を隠そう、転職ギルドマスターは面接がとても苦手(だった)。苦手な人が伝えるノウハウメディアって大丈夫なんだろうかという心配もあるけれど、頑張り次第で克服できるからしっかりポイントを伝えていくぞ。

転職騎士
転職騎士
心配いらない。自分は苦手も何も、自慢じゃないが面接に受かったことなんてないぞ。
面接が得意な人がいてもらうと困るな。面接で候補者を落とすのが生き甲斐なんだ。
鬼面接官
鬼面接官

鬼面接官が鬼畜なことを言っているね。こんな面接官には出会った時はもう諦めよう。運が悪かったと思うしかない。とはいえ諦めたら話が終わってしまうので、鬼面接官は無視して話を進めて行こう。

そもそも、なぜ多くの人は面接を苦手とするのだろう。それは、その理由は面接で何を聞かれるか分からない、何を準備したらいいか分からなくて、面接に落ちてしまうかもしれないという不安から来るんじゃないかな。

では、逆に面接官が何を聞いてくるか分かったらどうだろう。不安は一気に減るんじゃないかな。何を聞いてくるか事前に分かっていれば、ある程度は答えられるからね。そうしたら、みんな面接への苦手意識や恐怖はなくなるんじゃないかな。


自己分析と対になる大事な要素

孫氏の兵法書から転職活動の勝ち筋を学ぼう!」で紹介した、古代中国の格言「彼を知り己を知れば百戦殆(あや)うからず」という言葉は覚えていてくれているかな?

もともとの意味は、相手を知り、己を知れば何度戦っても負けることがないという意味。どれだけ自己分析をしても、選考企業のことを知らなければなかなか選考はうまくしづらい。企業・業界・仕事研究は自己分析と対になるとても、とても大事な要素なのだ。

企業のこと、業界のこと、そして仕事内容をしっかりと研究すれば、選考でアピールすべきところが見えてくる。逆に言えば、企業・業界・仕事内容の研究を怠ると、転職活動は有利に進まない。心して準備を進めていこう。


企業・業界・仕事研究の3つのメリット

それでは、企業・業界・仕事研究の具体的なメリットを見て行こう。メリットは主に3つあると思ってくれ。

<3つのメリット>
・面接の質問が予測できるようになる
・志望動機が作りやすくなる
・入社後のミスマッチが減る

面接の質問内容が予測できて、志望動機のブラッシュアップができて、入社後のミスマッチが減る。良いことだらけだよね。下記で詳細にその中身を見て行こう。


面接の質問が予測できるようになる

しっかりと求人票を読み込み、選考を受ける企業がどのような業界のどのようなサービスをしていている会社で、どのような仕事内容なのか、どのような経験が求められているのか自分の中でイメージを膨らませよう。そうすると、面接で何を聞かれるかある程度見えてくるぞ。

お散歩もこ
お散歩もこ
必須要件も歓迎要件も満たしていないニャ。でも御社を受けに来たニャ。
うむ、よくぞ来てくれた。もで、もこネコさんは採用要件を満たしていないから、残念ながら面接不合格だ。
鬼面接官
鬼面接官

何が聞かれるか予測がつけば、自分の経験・スキルでアピールできるポイントが見えてくるはすだ。逆に足らない経験・スキルも見えてくるだろう。足らない経験・スキルや弱点も、事前に分かっていれば多少対処できる。

そして、求人票や企業情報をしっかり読み込めば、足らない情報(聞きたい内容/逆質問)もどんどん浮かび上がってくるはずだ。逆質問で何を聞いたらいいか分からないという困りごとも、面接でみんなが困るポイントの上位だからね。タイミングよく逆質問ができれば、会話も盛り上がってくるぞ。

そうなればこっちもんだ。 求人票には、求めているスキルや経験、人物像が書いてある。会社情報や競合は調べれば、聞かれそうな質問から聞いた方がいい逆質問までだいたい見えてくる。

面接で何を聞かれるか分からない、面接内で何を逆質問したらいいか分からないという場合は、往々にして企業・業界・仕事内容の研究が浅いからということが多い。会社情報や求人情報を一つ一つ丁寧に読み取り、情報を繋げていこう。


志望動機が作りやすくなる

長年、転職エージェントの仕事をしてきた転職ギルドマスターだけど、志望動機が作れないという求職者さんは本当に多数見てきた。志望企業の志望動機が作れない理由に大きな要素としては、やはり「企業研究が足りない」という点が大きい。相手のいい所が見えていないからだね。

逆に、企業・業界・仕事研究を丁寧に進めて行けば、自ずと受ける会社の志望動機が見えてくるぞ。

志望動機を作る2つの方法
・転職軸から導く
・企業研究から導く

その会社がどんなサービスをしていて、今後どのような展望を考えていて、自分が挑戦したい仕事がどれくらいできるかを調べよう。今の会社と志望企業の違いが分かり、自分がやりたいこと・できることが実現できるかと紐づけて話すことができるようになるぞ。

自分が知って入り企業やブランドがある企業ばかり受けがちな人は要注意だ。仮に書類選考が通過しても、面接で志望度を感じなかったという不合格なパターンが多い。知名度がある分、競合している求職者も多い。志望動機もしっかり練り上げていかなきゃだ。


入社後のミスマッチが減る

企業・業界・仕事研究の目的が、目先の面接通過率を高めるだけがメリットではない。企業・業界・仕事研究を丁寧に進めると、入社後のミスマッチが減るというメリットがある。

とあるデータによると入社後にミスマッチを感じている転職者はなんとか53%、2人に1人の割合でいるというデータも出ているくらいだ。完璧な会社なんてないし、理想に近づけるのは自分次第(企業に求めすぎてはいけない)ではある。でも、自分だけは入社後にミスマッチは感じたくないよね。

入社後のミスマッチを減らすにはどうしたらいいか?それは、入社前に自分が求めている転職の期待値をしっかり把握し、それが転職先の企業で叶えられるか細かく想像しておく以外に手はない。

仕事の解像度が上げて、自分のやりたい仕事なのか、できそうな仕事なのか、イメージを高めよう。その会社のサービスをできるだけ調べて愛着を持てそうか考えよう。5年、10年先の業界の成長性を考えて、斜陽産業にならないか考えてみよう。

入社した後に、また次の転職を考えるのは辛いからね。


転職軸を考える

転職軸と合っているか確認を

正社員でフルタイムで働いている人は、通勤時間も考慮するとだいたい1日あたり10~12hくらいは仕事の時間に充てているだろう。1日の起きている時間の6~7割は仕事に充てている計算だ。

我々の働いている時間は本当に長い。働いている時間を有意義にできたらどれだけ人生が楽しくなるだろうか。すべての人に仕事は楽しくがんばろう!なんて言うつもりもない。中には、仕事は仕事と割り切った人もきっといるだろう。

でも、どうせ働くのであれば、転職したい会社が転職軸と合致しているのかしっかりと確認をしてほしい。転職軸に合った職場を選んでほしい。

転職軸に合わない転職をしてしまったら、それこそ辛い。仕事は面白くないし、モチベーションは上がらないし、転職活動をやり直す羽目にもなるかもしれない。企業・業界・仕事研究をしながら、自分の転職軸に合っているかしっかりと向きってほしい。

余談なんだけど、転職ギルドマスターが新卒で入った証券会社の時は本当に拘束が長かった。朝5時に起きて日経新聞を読み、7時前には支店に行き、仕事終わりは21時頃。そして、ほぼ毎日強制で飲みに行かされ深夜2時くらいに解散。睡眠は3~4hくらいしか取れない生活をしていた。平日の9割は会社に捧げた生活だったよ(笑)


どのような転職軸があるか

転職軸は本当に人によってさまざまなケースがある。そもそも、自分の転職軸って何だろう?悩んでいる人もいるのではないだろうか。詳細に関してはまた別のページで話をしていこうと思うけれど、ここではどんな転職軸があるか軽く触れておこう。

転職軸のあれこれ

  • 年収を上げたい
  • 商流、工程を上げた仕事をしたい
  • 上位職種にチャレンジたい
  • マネジメントなどキャリアを縦に伸ばしたい
  • 関連職種へのチャレンジなどキャリアを横に伸ばしたい
  • ワークライフバランスを整えたい
  • 技術や専門性を高めたい
  • キャリアチェンジしたい

なぜ、転職をしたいのか。転職しないと悩みは解消できないのか?本当に希望は叶わないのか?転職先では転職したい理由が解消できるのか?そして、転職先では成長した自分がいるのか。

企業・業界・仕事研究をしっかり進めると、数年先の自分が見えてくる。その会社で働いた場合、その先にどのような経験が得られるか未来を想像してみよう。その会社で数年働いたのち、どんな果実(職務経験)が手に入り、自分がどういう成長を遂げているかまで見渡そう。

数年先の自分が思い描け、楽しそうに働いている自分が見えたら迷いなくGOだ。 面接に通過することがゴールにせず、その先に得られるキャリアから逆算した転職活動をしていこう。

自問して欲しい3ポイント

・受かることがゴールになっていないか?
・転職後の果実(得られる経験)まで意識は向いているか?
・将来のキャリアに繋がっているか?

企業・業界・仕事研究の大事な点は伝わったかな?面接通過だけを目的とせず、入社後のミスマッチを防ぐためにも、数年先のキャリアを描くためにもしっかりと時間を取っていこう。それでは、具体的な企業・業界・仕事研究のやり方を見て行こう。

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